「風力発電の不都合な真実」(武田恵世・著)2011/04/07 21:29

風力発電の不都合な真実(武田恵世・著)
 武田恵世氏の『風力発電の不都合な真実 風力発電は本当に環境に優しいのか?』(アットワークス刊)を先ほど読了しました。
 多くの日本人同様、著者も当初は「風力発電は、石油などの化石燃料を使わないので排気ガスを出さず、CO2を排出しない環境に優しい自然エネルギーだ」と信じ、大きな期待を抱き、出資しようと思っていたひとりでした。しかし、目の前で展開される事業のあまりの杜撰さ、でたらめぶりに疑問を抱き、ひとつひとつ「本当のところはどうなっているのか」と調べていきます。
 そうして11年かけて調査し、検討した結果「現状では風力発電は決して推進してはならない」という結論に達し、本書を書くまでに至った、ということがまえがきに書かれています。

 風力発電に期待を抱いている人には、前半だけでも読んでいただきたいと切にお願いしたいのです。
 スマートグリッド、NAS電池、揚水発電所との併用の話も紹介しています。ヨーロッパでの現状も報告しています。中国で建設ラッシュになっている風力発電施設がどうなっているのかにも触れています。多分、みなさんが思っていた内容とは違うことが書かれています。

 その上で、例えばこの一節だけでも、しっかり読んでほしいのです。

//現在、日本では風力発電で発電した電気は、開閉器、変圧器などを介して電力会社の電力系統に直接入れられています。
 日本全国の電力会社は、強い風が吹いて風力発電所が稼働すると、火力発電所の出力をその分落とすという運用はしたことがありません。
 また、火力発電所が廃止されたこともありません。電力系統に大量の電気が急に入ったり、入らなくなったりすると電力系統全体が不安定になり、停電することもあるのですが、まだ風力発電所からの電気は系統全体の1~2%以下で誤算の範囲なので不安定にはならないので何もしていません。
 風力発電所が結構増えた北海道電力、東北電力では、風力発電所の発電量が増えると、既存の火力発電所の出力は落とさずに、風力発電所からの送電を止めています(接続制限)。なぜかというと、風は一定の強さで吹き続けるものではないので、それに合わせて火力発電所などの出力を調整するのは難しいからです。
 つまり、現状では、風力発電所ができたことで、火力発電所の出力も、数も減らしてはいないので、化石燃料の消費量をまったく減らしてはいないのです。//(37ページ)


 このことは、no-windfarm.netでもさんざん書いてきたことですが、未だにきちんと裏をとらずに感情的な反論をしてくる人たちが後を絶ちません。反論には正確なデータが必要です。私もぜひ見たいので、みなさんの力で、事業者や政府にしっかりしたデータを出させてください。お願いします。

 先日、『そうだったのか! 池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日系)を見ていました。原発に代わる代替エネルギー、新エネルギーの話をするというので、私は「ああ、またか」と暗い気持ちになったのですが、池上さんは風力発電についてはっきりと「低周波による健康被害が問題になってきています」と解説していました。
 そして、彼が紹介した「有望視されている次世代エネルギー」は、ガスハイドレートやオイルシェールでした。
 生放送であったため、内容的には中途半端になった感がありましたが、ああ、テレビメディアも少しずつ変わってきたのだなと、少し灯りが見えてきた気がしました。


 さて、いちばん大切なことがあとがきに書いてあります。
 以下、「おわりに」の一部を抜粋します。

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 この問題で注意したいのは、最初は悪意を持って風力発電を進めた人はおそらくいなかったであろうということです。化石燃料を使わない自然エネルギーとして誰もが期待したものだったのです。
 それがなぜこれほどの惨状を招いているのか? 問題点がわかった時点で、素早く適切な対応をしなかったからだと言えましょう。
  そして、手厚い、ノーチェックの補助金政策、優遇政策がなされるとともに、それだけを目当てに成り立つ産業構造ができあがってしまいました。産業として補助金なしで成り立つように育成するための補助金であるはずが、補助金がないと成り立たない産業構造を造ってしまう従来の失敗がまたしても繰り返されました。
 特別会計によるノーチェックの補助金制度は、全廃するべきです。
 また、この風力発電の問題は、住民合意のあり方、環境影響評価のあり方、補助金政策や優遇政策のあり方など、国の民主主義や政策の問題点の縮図でもあります。
 (略)
 今度こそ、風力発電の問題だけにとどまらず、民主主義や政策の根本を改めないと、同じような問題が今後次々に起こってくるでしょう。この問題をきっかけに、今度こそなんとか改めていきましょう。
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 これを読んで、あれっ? と思った人は多いはず。
 そう、今、福島第一原発で起きていることに、そっくりそのままあてはまるのです。
 
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 この問題で注意したいのは、最初は悪意を持って原子力発電を進めた人はおそらくいなかったであろうということです。化石燃料を使わない未来のエネルギー産業として誰もが期待したものだったのです。
 それがなぜこれほどの惨状を招いているのか? 問題点がわかった時点で、素早く適切な対応をしなかったからだと言えましょう。
 そして、国策として強引に進められ、数々の優遇政策がなされるとともに、それだけを目当てに成り立つ「原子力村」という官産学複合体構造ができあがってしまいました。
 原子力発電の問題は、住民合意のあり方、環境影響評価のあり方、補助金政策や優遇政策のあり方など、国の民主主義や政策の問題点の縮図でもあります。
 今度こそ、原発の問題だけにとどまらず、民主主義や政策の根本を改めないと、同じような問題が今後次々に起こってくるでしょう。この問題をきっかけに、今度こそなんとか改めていきましょう。
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 とにかく、日本のエネルギー問題について何か言うのなら、最低限この本くらいは読んでからにしましょう。そして、反論するなら、ここに出ているデータや事実にひとつひとつ反証しなければ無責任です。
 たったひとつだけでもいい。例えば、日本の商用風力発電施設の発電実績データをひとつでもいいから提示し、その分、火力発電が燃料をセーブできていることを示してみてください。
 多分できません。なぜなら、どの風力発電所も発電実績データを公表しないからです。
 こうならいいな、という願望のもと、「電力村」(電力会社や国)がお金をかけてPRしてきたことだけを信じていたら、今福島第一原発で起きている悲劇と同じことを繰り返すことになってしまいます。
 今の日本には、そんなことをしている余裕はありません。
 本当に、今度こそなんとかこの腐った連鎖を断ちきり、改めないと、この国に未来はないのです。


風力発電の不都合な真実

風力発電の不都合な真実 風力発電は本当に環境に優しいのか? 武田恵世・著

三重県で長年自然環境調査活動を続けてきた著者は、当初は広くPRされているように「風力発電は化石燃料を使わない、CO2を排出しない「環境に優しいエネルギー」だと信じていたが、目の前で展開される巨大風力発電施設建設のでたらめぶりに驚き、調査を開始。11年を経て、この事業がいかに欺瞞に満ちた詐欺的なビジネスであるかを知って戦慄する。
現状の風力発電ビジネスは、CO2排出を増加させ、健康被害を引き起こし、補助金制作に頼り切る「使いものにならない」事業だった。原発震災に揺れている今こそ全国民が「正しいエネルギー政策」を考える第一歩として必読の書。
アットワークス刊、2000円+税   こちらから注文はこちらから  

これ以上資源の無駄使いはやめてください2009/11/20 14:27

白滝山(山口県)のウィンドファームは、今年の補助金申請でCEF案件としては唯一(継続で)認められたものですが、ついに20基全部が建ってしまいました。(上の写真はサイト運営者に使用許可を得て転載しています)。
この景色を見て、おかしいんじゃないかと感じない人は世の中にどれくらいいるでしょうか。

白滝山もそうですが、最近、巨大風車ブレードが「自然落下」?したのではないかという報告が全国あちこちから入ってくるようになりました。
白滝山の現場でも、実際ブレードが1枚落ちたままの風車が写っていますね↓

↑羽根が1枚ない
青山高原のウインドパーク美里(2000kW×8基。ガメサ製。ローター直径80m)でも、一基のブレードが今年(2009年)8月中旬に、突然、なんの原因らしい原因も考えられないまま落下したという情報が伝わってきています。目下、新聞記者が取材しているとか。
ウインドパーク美里は、8基のうち6基が今年2月から故障した(昨年9月から故障したままのものもある)まま放置されているという、惨憺たる状況を呈していますが、事業者はさらに隣接地に増設を計画しています
民主党の「事業仕分け」に、なぜこうしたものが入ってこないのか、不思議でなりません。

言動には責任を持ってください

最近、WEB上で私の名前をあげて誹謗しているブログなどが増えてきました。
それはともかく、村の中では、「村の将来を考えて、リスクが大きすぎる。私の責任で風車は受け入れられない」と明言し、各地区の住民に説明して回っている村長に対して、建設業者たちが「風車を受け入れるように」という要望書を提出するとか。
住民が首長に対して「風車を受け入れないでほしい」という要望書を提出している他の土地とはまったく逆ですね。恥ずかしい限りです。
自分たちに金が一時的に落ちれば、他の村民が暮らせなくなってもいい。村に人が住めなくなり、村が滅びてもいいというのでしょうか。村が存続できなくなって、土建業者だけが生き残るなどということはありえないのに。
彼らは、風車を受け入れたらどういうことになるのか知ろうとしませんし、説明しても聞く耳を持ちません。
挙げ句の果てには、風車に反対するなら村を出て行けとまで言います。

こうした言動をする人たちは、結果に対して自分が一生をかけて責任を取っていく覚悟があるのでしょうか。WEB上に好き勝手なことを書いている人たちにも、同じことを申し上げます。
私は実際に仕事を失うのと引き替えにこれを書いています。人間として、そうせざるをえないからです。
イメージにとらわれ、風車賛美を繰り返す人たちは、自分たちの過ちに気づいたとき、どう責任を取るおつもりなのでしょうか。

『日経エコロジー』2009年12月号に風車の健康被害についてルポを書いたルポライターのかたは、実際に、田原市の被害者宅に一泊し、夜中に目が覚めてしまうことや、翌朝、頭痛で目覚めた体験をもとに記事を書きました。
水俣市長は、議会で風車問題について質問され「それは私がこれから実際に伊豆や川内村を訪ねてから決める」と答弁し、実際、九州から遠路はるばる、我が川内村までやってきました。
川内村村長も、自ら伊豆半島まで足を運び、被害を受けている人たちに直接会って話を聞いています。
みんな、自分の言動に責任を持つため、実際に自分の身体で動いています。
その現場に居合わせもせず、データの裏を取ろうともせず、自分が信じたい情報だけを鵜呑みにして風力発電賛美を続けることは、犯罪に荷担しているのと同じです。
まずは立ち止まり、自分が「常識」だと思いこんでいる情報や知識がどれだけのものなのか、確認してみてください。
スマートグリッド、新型蓄電池……結構でしょう。しかしそれらは現段階では、「こうなればいいなあ」という願望に近いものであり、検証されたもの、実現できたものではないのです。
物理学の基本を無視した計画は、実現できません。
スーパーマンが石炭をぎゅっと握りしめてダイヤモンドに変えるというシーンがありましたが、そういうアイデアは、物理法則を無視した願望、妄想にすぎません。

エネルギー問題を「イメージ」でとらえてはいけない

エネルギー問題は、投入エネルギーに対してどれだけのエネルギーを取り出せるかという計算問題です。ところが、新聞の経済記事や科学技術記事でさえ、投入エネルギーのほうがはるかに大きくなり、採算が取れない技術を「夢の新技術」「新エネルギー」などと持ち上げているのをよく目にします。
こうなると、記事を読む側も、冷静に、日常生活の中で普通に培ってきた「まともな感覚」を呼び覚ませながら読むことが必要になります。
例えば、電池というのは、そもそも効率が極度に悪いため、移動用の電源など、固定電源が取れない場合にやむを得ず使うものです。そんなことは、現代人なら誰もが感覚的に分かっていることだと思うのです。
ところが、固定の発電所で起こした電気を溜めておくために電池を使うという話を「新技術」だと言われると、「それはいい!」と鵜呑みにしてしまう人がたくさんいます。これが、スマートグリッドなどという、素敵な呼び方がついてくると、なんだかよく分からないがすごいものなんだな、早く採用しろ、という気分にさせられるようです。
スマートグリッドという考え方は間違っていませんし、どんどん新技術を開拓していくことはよいことです。しかし、手段と目的が逆になってしまうことが多いことが問題です。送電網の総入れ替えとか、蓄電施設の建設とか、高温超伝導ケーブルであるとか、いろいろなアイデアが出てくること自体はいいのですが、そのために従来より多くのエネルギーを使ってしまうのであれば意味がありません。

エコカー減税などのてこ入れで売り上げが伸びているハイブリッドカーにしても、なぜ採用が高級乗用車ばかりなのか、考えてみたことはありますか。
ストップ&ゴーを繰り返し、トータルでは大変な燃料を使う都内のタクシーがどんどんプリウスに代わっていくのは当然のことでしょう。タクシー業界は競争の厳しい業界ですから、きれい事では動きません。実際に計算してみて、プリウスのほうがコストがかからないという結論を出したから導入するのです。多分、これは正しい選択でしょう(耐用年数の問題がまだ完全には実証されていないかも知れませんが)。
しかし、長距離輸送用のトラックや、その他商用車がハイブリッドカーに置き換わることはあるのでしょうか? 本当にエネルギー効率がよいというのであれば、そうした車ほど置き換わらなければ変ですよね。
日産は来年、高級車フーガにハイブリッドカーを投入すると発表しました。
省エネ型の小型車や、必要不可欠の商用車ではなく、お金持ち向きの高級乗用車をハイブリッドにするというのです。
高級乗用車の買い換えは、乗れなくなったからではなく、オーナーが「飽きたから」行われることがほとんどです。2万キロも走らずに自家用乗用車を買い換えてしまう裕福層にハイブリッドカーが売れても、地球規模の資源節約には結びつきません。大して乗らない車なら、あと10年、そのままずっと持っていてくれたほうが、資源節約に貢献するはずです。お金持ちが休みの日にしか乗らないような車がプリウスに置き換わったとしても、プリウスを新しく1台生産するのに使った資源やエネルギーのほうが、今までの車を乗り続けたときに使う燃費との差が生み出すエネルギー減よりはるかに大きいであろうことは、誰が考えても明らかなことです。
また、リチウムなどの、ただでさえ希少な資源を、自動車用のバッテリーに大量に使い続けることに不安はないのでしょうか。リチウムは石油以上に産出場所が偏在し、遠くない時期、枯渇するのが目に見えている資源です。
希少資源は、通信機器などのために、大切に大切に使っていかなければなりません。大型蓄電池に使う希少資源をケータイなどのバッテリーに使えば、一体何個分に相当することでしょう。

ここでもう一度、では、自動車よりはるかに巨大な、かつ、電気を作る大本である発電所という施設に電池を据え付けるという発想がまともなものかどうかを考えてみてください。
普通に考えれば、「おいおい待てよ……」と気づくはずです。しかも、風力発電で発生した電気を溜めるという電池の寿命は、風車よりも短いのです。冬の夜間に風車が勝手に発電した電気を、真夏の需要増大時にまで蓄電してとっておくとでも言うのでしょうか。馬鹿を言うのもいい加減にしてほしいものです。

今の文明を長続きさせるには、都合のよい「技術信仰」に期待するのではなく、なくなることが分かっている貴重な資源を少しでも大切に、長く使いながら、ソフト面での文明を発展させ、人間の欲望を満たしていく、幸福感を得る方向にシフトすることが不可欠です。
エコ替えなどといって、今使っているものを捨てさせてまで新しい需要を喚起し、従来型の大量生産・大量消費型の文明を維持しようとするのは間違っています
今使えるものを極力長く使いながら、新しいアイデア、ソフト、ひいては「思考や想像の喜び」を生みだしていく。それ以外、今の文明を長続きさせる道はないと、私は考えます。
困難な道であっても、現実から目を背けていては、文明の寿命を縮めるだけです。
風力発電賛美、新エネルギー信仰(振興ではなく「信仰」)は、従来型の大量生産・大量消費型文明の終焉を認めたくない人たちが悪あがきし、滅亡を早めるだけの愚行です。
これ以上、貴重な資源を浪費し、大切な自然環境を破壊する行為はやめようという声を、一緒に上げようではありませんか。

『ストップ!風力発電』(鶴田由紀・著)2009/08/18 01:55

『ストップ!風力発電』
ロシナンテ社に注文した『ストップ!風力発電』(アットワークス刊 鶴田由紀・著 1200円+税)が届きました。
思っていたよりはるかにしっかりした、よい本でした。(偉そうな言い方ですが……)
この手の本は、ともすると校正が甘かったり、文章がぐちゃぐちゃでとても読みづらく、最初からかなり好意的に接しないと読み切れないことが多いのですが、この本はそういうことはまったくなく、ごくごく素直に「読んでよかった」と思える良書です。ぜひ、多くの人に読んでほしいと思います。

前半は風車が建設された現場からの生々しいリポート。後半は風力発電とはなんなのか、隠されたデメリットと、その馬鹿馬鹿しい実体を暴く形で構成されています。
「まえがき」が印象的だったので、一部、引用してみます。

 1990年代の中頃、北欧を旅行したときに、デンマークからスウェーデンに渡るホバークラフトの中からたくさんの洋上風車が見えました。白い風車が、海の中から何本も突き出ていて、ぐるぐると回っていました。大規模な風力発電というものを初めて目の当たりにして、「すごいなー、さすが環境先進国だなー」と感心したことを覚えています。
 それから10年あまり、日本にも大型の風車が建つようになりました。市民が出資する風車というのを新聞で見て、私も出資しようかなと問い合わせの電話をかけたことがあります。そのときは幸か不幸か「目標額を超えたので締切ました」と言われて諦めましたが、もしまだ受け付けていたら出資していたかもしれません。 ……

 こんな著者が、2009年の今、風力発電を止めよう、止めなければ大変なことになる、という主張の本を上梓するまでになったのです。
 この本は、ぜひ全国の風車ファンのかたがたに読んでいただきたいと願っています。
 普通に、情報を正確に集め、判断すれば、誰だってこの馬鹿げた事業が巨悪であることは分かるはずです。そう思わないとしたら、それはまさに「洗脳」であり、「盲信」でしょう。

 もちろん、風力発電にもやもやとしたものを感じているという段階のかたがたも、ぜひ読んでください。もやもやが晴れて、すっきりします。
 ああ、こういうことだったのか! と、カタルシスを得られるでしょう。
 
 この本の注文は⇒こちらからどうぞ

巨大風車建設現場、建設候補地の現状2009/08/05 17:38

莫大な税金を投入して日本全国で強行されている風力発電事業。メディアではとかく「地球温暖化防止策の切り札」的な礼賛報道ばかりされていますが、実際にはどうなのか。2009年8月現在、すでに建設された場所、これから建設されようとしている場所で起きていることをまとめてみました。

宇久島では住民の7割以上の反対署名が集まる

長崎県の離島・宇久島(2006年に佐世保市に合併、現 佐世保市宇久町)は、26.4平方キロという極めて小さな島ですが、人口は4000人と、面積の割には多くの人たちが住んでいます。
この小さな島に2012~13年の運転開始を目指して出力2000kwの風車50基(!)を建設するという計画がメディアで報じられたのは2009年2月末のことです。
離島ですから、発電した電気は当然この小さな島で消費できるわけはなく、海底に送電線を引いて本土まで持っていくという無理矢理な売電計画。
当初は例のごとく「地球温暖化防止のために」などという説明を受けて頷いていた島民たちも、計画の実態や全国ですでに巨大風車の被害を受けている人たちからの情報を得て、建設阻止に立ち上がりました。
長崎新聞の記事⇒こちら

6月下旬の時点で、島民有権者約2500人の72%にあたる1818人分の反対署名を集めましたが、この反対運動に対して事業者は、「反対署名を集める際に、低周波の影響によるガンやDNAの損傷といった嘘っぱちを並べたパンフレットを使っている。そんなことは聞いたことがない。嘘を並べて取った署名は無効だ」と主張したそうです。
このパンフレットというのは、福島県川内村に建設されようとしていた「CEF福島県黒佛木ウィンドファーム事業」を考えるために作られた「これだけは知っておきたい『風車病』のこと」を一部使用していたようですが、そこにある「低周波を浴び続けることで癌や白血病が多発する、あるいはDNA(遺伝子)障害を起こし、不妊症や奇形児出産の危険性が高まるとした研究も出ています」という一節を指しているようです。
ここでは「研究も出ています」と記述していますが、こうした研究報告は実際に存在するわけで、
  • フランス国立医学アカデミー(Chouard 2006)は、慢性的な騒音への暴露からの高血圧症と心臓血管の病気を含む潜在的な神経生物学上の反応を“chronic sound trauma”「慢性騒音精神的外傷」と命名。
  • カンザス立法府研究部門リポート(2007)では、風力発電ファームからの潜在的な健康被害について、「風力発電地帯から発生する低周波騒音(LFN)は、てんかんと癌をもたらす可能性がある」と警告。
  • マリアナ・アルベス・ペレイラ教授(ポルトガル ルソフォナ大学)は、VAD(Vibro-acoustic Disease「振動音響病」)と関連した徴候は、心臓血管の構造と細胞の構造の突然変異誘発性の変化をもたらすと報告(2004年、2007年)。
……などがあります。
「聞いたことがない」のは事業者の不勉強を露呈しているだけのことです。
また、低周波、超低周波が生物に与える影響については分からないことばかりであり、「分からない」ことを「証明されていないのだから安全だ」という論法は言語道断です。
発癌因子については、具体的な物質の他、身体や精神へ繰り返し与えられるストレスも考えられるというのは医学的に無理のない見解であり、そうした不確実な要因も含めて、逃げ場所のなくなる島民が不安を覚えるのは極めて当然のことです。
端から端までほんの数キロしかない小さな島で暮らす住民に、出力2000kw×50基という巨大風車を建造して低周波、超低周波を浴びせ続ける人体実験を「是」とする理由など、どう考えてもありません。
反対運動が起きたことを「憂える」などと書いている厚顔無恥なブログもありますが、どういう神経なのでしょうか。
故障した風車の修理のためにドイツから呼ばれた技術者が、住宅のそばに建てられている風車を見て唖然としたそうです。「ヨーロッパではこんな場所に風車を建てることなど到底考えられない」と。
その結果、実際に東伊豆などでは、一部の住民が耐えきれず、逃げ出す事態になっています。宇久島では逃げ場所すらありません。
何も分からず、メディアが報じる「新」エネルギー礼賛情報だけで、風力発電施設建設を推進しようなどと言っている人たちは、あまりにも勉強不足であり、無責任です。

宇久島のケースでは、本土への海底ケーブルを敷設するにあたり、漁業権の一部が消滅します。これについても、島民総会で全員一致で漁業権の消滅に反対との決議がされ、市長・県知事・県議会・市議会・業者に送ることが決まりました。
「風車反対」のステッカー
各戸の玄関に貼られた「風車反対」のステッカー

宇久島の赤髭先生・A医師が身体を張って反対

宇久島には、佐世保市総合病院の出先である宇久診療所があり、離島医療を志して現在13年目になるA医師という、村内で人望の高い医師がいらっしゃいます。
このA医師が、「医師の立場として」、各地域を周り、風車病の恐ろしさを説明しています。
A医師は、「風車がここに建てば、自分自身の健康に自信が持てなくなり、ひいては患者の診療ができなくなる。もし風車が建つようなことになれば、私は宇久を離れてて他の島へ移る」と言明しているため、島民もみな、ことの重要性に気づくようになりました。
このほか、宇久島では観光協会長、地域審議委員といった、島で人望の厚い人たちが阻止運動の先頭に立っており、こうした住民の意思を無視して補助金申請が通るとは到底思えません。


注:宇久島の風力発電計画とは
 日本風力開発とグリーンパワーが、長崎県佐世保市の宇久島(五島列島)に、出力10万kW(国内最大)の風力発電所を建設する計画を発表した。2000kwを50基。九州電力に売電するため、島から佐世保市中心部まで約60キロの送電線を敷設。総事業費は200億円⇒こちらに記事
 耐用年数17年の風車で、200億円の投資を回収できるとは到底思えない。無理に建てたとしても、この狭い島で巨大風車50基が稼働すれば、住民はとても住んでいられなくなるだろう。

的山大島風力発電 健康被害調査

宇久島のそば、長崎県平戸市大島村では、すでに「的山大島風力発電」(Vestas社製2000kW×16基)がすでに動いています。発電実績は年間約7,500万kWhで、本土へ売電しているとのこと
ここの住民たちは今どうしているのでしょうか。
聞き取り調査をした報告が⇒こちらにあります。

「風車に賛成をしたが、建設されて初めて、風車の被害を身をもってわかった。風車を建てさせては駄目。騒音について役所に言っても業者に言ってもなんの対策もない。誰にこの問題を言えばいいのか。
騒音で、一日中イライラしている。牛の飼育をしているが、きっと牛もストレスを感じていると思う。風車が回っていなくとも音がするのでこれもストレスになる。家の建具が振動する。
工事により、水の流れが変わった。50基も建つ宇久は大変なことになるね」


まさにこの住民がおっしゃるとおりで、逃げ場のない小さな島に2000kwを50基などというのは狂気の沙汰です。
平戸市田平町の現場の聞き取り調査の結果も、⇒こちらで見ることができます。

悲惨な歴史に何も学んでいない水俣市

日本の公害史上にあまりにも大きな傷跡を残した水俣市。あれだけの悲劇を生んだ町なのですから、二度と同じ轍は踏まないだろうと誰もが思いますが、なんと、ここでも巨大風車建設計画に市はなんの抵抗も見せていません。
計画しているのは九州電力グループの発電所建設会社「西日本プラント工業」で、2009年2月に計画を公表。水俣市東部の鬼岳麓に2000kwを7基。2011年度稼働を目標にしているとのこと。
ここでも当然、住民による反対運動が起きています。
「風力発電を考える会」(道家哲實代表)と「水俣の暮らしを守る・みんなの会」(坂本龍虹代表)が宮本勝彬市長に「意見と要望」を提出。それに対して市長は7月17日付書面で回答してきましたが、内容はまったくうわべだけのものでした。
「不眠症状、血圧上昇、めまい、動悸、頭痛等、多様な自律神経失調症状が現れるという報告がありますが、その感じ方には個人差が大きく」
「これらの健康被害は近年、風車が大型化してきてから徐々に顕在化しているともいわれています」
「風力発電施設から発する超低周波・低周波音に係わる健康被害については、未だその全容が把握されているわけではなく」
「今後その研究が進んでいくものと考えています」

……なんでしょう、この人ごとのような回答は。
水俣病のときも、御用学者たちは当初異口同音に「因果関係は立証できない」「有機水銀とは無関係」などという報告書を書き、事態を悪化させたのです。あの悲劇から何も学んでいない市政には呆れるばかりです。

千葉県千倉では住民パワーがとりあえず成果

千葉県房総半島では、南房総市千倉町白間津-大川地区に、風力発電事業者の中でも最も評判の悪いCEFが、2500kwを10基建てる計画があります。
ここは海と山が接近しており、その間に挟まれるように民家が並んでいる場所。標高130m~190mの山の峰に、町と太平洋を見下ろすように建てるという、とんでもなく無神経な計画です。
当然のことながら、ここでも住民が立ち上がり、今のところ事業の進展は止まっています。
今までの経緯は、⇒ここに出ていますが、ざっと転載すると、
  • 2008年10月 CEFの依頼でエヌエス環境が環境影響調査を開始 
  • 2009年3月 CEF/環境影響評価方法書の縦覧 
  •    5月 CEF/補助金事業申請を新エネルギー導入促進協議会(NEPC)に提出
  • 6.19 千倉の風力発電問題を考える会結成
  • 7.05 チラシ新聞折り込み/署名活動開始
  • 7.10 第1期反対署名締め切り集計。5000名を超える数が集まる
  • 7.13 南房総市長ならびに新エネルギー導入促進協議会に「要望書」と反対署名提出
  • 7.15 白間津地区住民説明会。千倉町選出の市議全員と100名を超す参加者
  • 7.20 白間津地区の反対署名が住民の80%を超える。
  • 7.17 CEFに対し事業撤退の「要望書」を提出
  • 7.21 大川区として「同意撤回書」及び「補助金審査停止要望書」をCEFとNEPCに提出
  • 同日 第2期反対署名締め切り集計。1万人を超える数が集まる
  • 7.26 資源エネルギー庁に、NEPCに対する厳重な監督を求める「要望書」を提出
  • 7.28 CEF/『環境影響評価書(案)』の縦覧を千倉・白浜支所で開始(1ヶ月間)
  • 8.03 新エネルギー導入促進協議会 が平成21年度の補助金事業者を発表。CEF千倉ウィンドファーム事業は認可されず
……という経過です。

千倉の運動では、地元の飲食店や美容室など十数店舗が積極的に反対運動に協力し、資料VTRを店内で流したり、パンフレットや署名用紙を客に配布したことは特筆されるべきでしょう。
経済体力が落ちている地方に迷惑施設が作られようとしたとき、地元商店や土建業者たちが、一時的な収入源になると思いこみ、反対住民を封じ込めたり、運動を無視したりすることがありますが、千倉ではそうではありませんでした。
この住民たちの毅然とした姿勢を、他の地域の住民も模範としたいところです。

風車が住民を泥沼に巻き込んだ福井県美浜町新庄地区

2009年8月3日に公表された新エネルギー導入促進協議会による「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業の交付決定について」というリストに、CEFの新規事業は1つも入っていませんでした。
CEFは、自治体に説明をまったくせずに、いきなり建設地の地区長宅を訪ねて金の話をし、協力を取り付けるなど、いかがわしすぎる手口で悪名高い企業ですが、風力発電を推進する立場にある新エネルギー導入促進協議会においてさえ、信頼性を著しく落としている現れかもしれません。

そのCEFは、千倉の他に、福井県美浜町新庄地区や、福島県川内村、福島県楢葉町などにも風力発電プラント建設を計画しています。

美浜町では、候補地が古くからの入会林であったことから、先にCEFに言いくるめられた一部の地区代表と住民たちの間で泥沼の騒動が起きました。
無責任な事業者の行為が、地域住民の絆をずたずたにするという例は、過去の公共事業史において少しも珍しくないことですが、一度傷つけられた人間関係は、事業が撤退した後もずっとしこりとして残ります。
山間過疎地では、なんとしても土地を売りたい、仕事を得たい人が、情報を冷静に見る目を失い、先走った行動をしがちです。
しかし、新庄地区は踏ん張っています。CEFの不法行為について厳しく追及しているところで、今後もすんなりとは計画を進めることはできないでしょう。

取り返しのつかない保安林解除──福島県田村市の醜態

「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業」一覧を見ると、残念ながら、福島県田村市、いわき市、川内村に大きな影響を与える「滝根小白井」と「檜山高原」の風力発電事業が含まれています。
滝根小白井は、今まで何度か現地リポートもしてきましたが、2km圏にいわき市立小白井小中学校や、モリアオガエル産卵地として国の特別天然記念物に指定されている平伏沼があります。清流として知られる夏井川、千翁川の源流であり、貴重な水源地でもあり、建設地の一部は保水のための保安林となっていましたが、あろうことか田村市がこの保安林解除を率先して申請し、事業者の提灯持ちをしたという、極めて恥ずかしい事例です。
ここは、計画通り進めば2009年年末にも稼働するでしょう。すでに資材搬入のために地形が大幅に変えられて、風車が建つ前から河川汚濁が起き、岩魚、山女が激減するなどの被害を与えています。この問題を調査した神山悦子県議のブログの⇒こちらと⇒こちらを参照
下流にあたる夏井川漁業共同組合は、滝根小白井風力発電事業者(株式会社ユーラスエナジー滝根小白井)に対し、稚魚を放流できなくなったと漁業補償を求めて申し入れをしたところです。
さらには、すでにノスリやタカなどの猛禽類が飛翔する姿も見られなくなった、観光名所としての売りであった山ツツジもほとんど消滅するなど、野生生物棲息環境にも大きな影響を与えていることが報告されています。
これらはまだ風車が建つ前の話であり、2000kw巨大風車22基が建てられ、稼働し始めたら、一体どういうことになるのか、想像するのも怖くなります。
貴重な保安林を解除するという愚行をおかした田村市長ら行政者たちは、今後、住民が長い間苦しむかもしれないこの状況に対して、どのような責任を取るつもりなのでしょうか。
各地の報告を並べていく中で、田村市の失態は飛び抜けて責任の重いものだと思えます。

なぜこんなに簡単に壊れるのか? 東伊豆 憂鬱とひとときの平安

簡単に羽根がちぎれた8号機 伊豆半島はすでに巨大風車によって侵食されています。
首都圏有数の観光地でもある伊豆半島を訪れる人たちは、この光景をどう見るでしょうか。静岡県は自然環境と住民を守れない低レベル県という印象を持つ人も多いでしょう。
東伊豆、天目山では、CEFが設置した1500kw風車が10基ありますが(CEF伊豆熱川ウインドファーム)、これはもう本当にお話にならず、「日本で海外製風車は使い物にならない」ことの実証実験をしているようなものです。
まず、試験運転中の2008年4月、風車2基の羽根2本(長さ38m、重さ6.5t)が根本から折れて落下。飛散したブレードの一部が町道をふさぎました。この補修と事故検証のために休止。再開後、今度は2009年5月28日に、8号機のブレードが強風でちぎれて落下。8月5日現在も全機止まったままです。
この風車群は、稼働中は付近の住民に重い風車病をもたらしていました。住民の一部は、安眠できず、クルマで離れた役場の駐車場に停めて車中泊を繰り返したり、寝る場所のためにアパートを借りたり、引っ越していったりしています。
住民にとっては「ありがたい」事故ですが、もちろん、喜んではいられません。
この事故で風車が稼働停止した後と稼働中とで、健康状態の変化があったかどうかという聞き取り調査が行われました。
⇒こちらにその結果が掲載されています。
ほとんどの住民が、風車が止まった後、健康状態がよくなったと答えています。
中でも、血圧の変化を記録したデータは特に興味深いものです。

大林4:Kさん (停止前150/ 90位 → 停止後 120/ 70位)
大林4:Yさん (停止前150~130/ 80位 → 停止後 120~110/ 60位)
大林4:Sさん (停止前160/104位 → 停止後 123/ 69位)
大林6:Hさん (停止前130/ 位 → 停止後 110/ 位)
大林6:Mさん (停止前130/ 位 → 停止後 110/ 位)
大林6:Yさん (停止前169/106位 → 停止後 138/ 91位)

(左は地区名)

……このように、みんな風車停止後は血圧が下がっているのです。風車がどれだけ住民にストレスを与え続けているかを如実に語るデータと言えるでしょう。

調査票に記入された住民の声も、生々しいものがあります。リンク先は画像なので読み取りにくいと思いますので、以下、一部を転載します。

三井1:Kさん 夜間停止のみならず、昼間の制限運転をすべき。そのために業者の試運転時の生のデータの提示を求める。(併せて自治会測定のデータの提示との比較も)
三井1:Sさん 今年度は調整運転のためか、耳の痛みやリンパ腺の腫れはなかったが、やはり、時々耳に圧迫感がありました。今は快適です。
三井1:Mさん 身体に走る変化を実体験しました。頭を圧迫するか、破壊される感覚。人間として生きる権利を奪うものです。
三井1:Mさん 低周波、電波、電気系統の刺激に敏感になって困っている。例えば、大型の空調機のそばに長くいると身体の内部に長時間正座したとき足がシビレたときのようなピリピリとした刺激が起き困っている。犬の散歩の時は安心して歩け大変楽になりました。しかし、うちの犬はストレス→アレルギーそして犬のガンになった
みたいです。耳の後ろに腫瘍が出来ました。
三井2:Sさん 静かになった。
三井2:Mさん まず動いていないということで気分的に楽になりました。風車が回ると動悸がしましたが心臓の方も気にならなくなりました。
三井2:Wさん 今は朝・晩ゆっくりとした時を過ごすのに静かでとてもありがたいです。夜間のフラッシュライトは星空を台無しにしてしまいますが。
三井2:Aさん この静かな環境を選んでわざわざ不便なところでもよしとして、引っ越してきたのに、何の近隣住民への説明・承諾もなく、建設を強行したこの会社に不満を感じます。
三井2:Mさん 騒音に悩まされず快適な生活がおくれた。
三井3:Oさん 自然の音だけは心が休まる。
三井3:Iさん 点滅灯が煩わしい。
大林4:Nさん 風車の停止で頭がスッキリしました。
大林4:Nさん 風車の停止で頭がスッキリ、心が楽になりました。
大林4:Kさん 熱川を離れると血圧は正常値になり、不眠もなくなっていた。風車停止後は他に泊まった時のように不眠も血圧も元のように戻った。
大林4:Yさん 家庭血圧値 135/ 85mmHg 以上が高血圧を基準に、2月7日より測定した。
結果を見ると
2月に10日間 ※3/24~4割減運転
3月に17日間 ※5/28 破損事故により停止
4月に11日間 高血圧の日がありました。
5月に13日間 うち2日間は風車以外の原因で、血圧が上がったものと思われ、
6月に5日間 6/7以降高血圧の日は皆無である。
風車被害から少しでも逃れる為、意識的に東伊豆町を離れるよう努力した結果が、上記の数値です。東伊豆町を離れていると血圧は明らかに下がりました。
大林4:Iさん 風車の存在が圧迫感を感じ、自然を破壊する気がする。
例えば ・風車が動いている時は鳥が少なくなると思う。
・風車が出来る以前は蜂が飛んでいたのに、今年はあまり見かけなくなった。
大林4:Rさん 精神安定剤つかわなくなりました。
大林5:Kさん 風車運転時の不快感、(心身の)緊張感がなくなった。
大林5:Oさん 騒音に悩まされなくなった。
大林5:Kさん 騒音に悩まされなくなった。
大林6:Hさん 風車は不要
大林6:Iさん 建設予定地の300m以内に居住者がいない場合は、近隣住民の同意は法的に必要ないとの事だが、第2回目の8号機のブレード破損事故では破片が350mまで飛んだとのこと。明らかに300m以内どころか350mでも危うい。従って居住者からどれだけ離れた距離なら建設を認めるるか、改めて国から明確な指針を出るべきである。それが出るまでは絶対稼動させてはいけない。第3の事故が起きない保障はないのだから。出来れば隣接する危険物は分解して撤去願いたい。新県知事にも問題解決に努力してもらいたい。
大林6:Hさん 停止後気持ちが穏やかになった。

大林4:Kさん (天目山)を辞書で引けば、(勝敗の最後の分かれ目)と有る。5月28日8号機ブレード破損事故時のあの音は今でも耳にこびりつき(風速8mで折れた)
風速20m以上の時(特に台風)何本折れて何処までその破損品が飛来して来るかを想像した時非常に恐怖感がある。天目山の気候・風土に合わないようなブレード
を何本取り替えても新しくしても次の事故は皆無と断言できないでしょう。頭書に引用した(天目山)決意で(被害住民)のために三者会議に臨んでほしい。
大林4:Yさん 耳鳴り、以前と変わらず。又、時々、風車音のような音が聞こえ、気になる。
大林4:Mさん あの山に、そもそも10基も設置する! させた!! その事に反対! 風力発電は、自然を損なわない様、自然とともに在るべきなのに、10基設置は、自然破壊としか思えない。
傍らで見ても、白田の135号線から見ても、実にみっともないではないですか!! そう思いませんか? あの風景‥‥。
風力を利用する風力発電なのに、たかが風速30m位で折れるとは、信じられない。馬鹿じゃないのか!? 台風の時は心配だよ。


1500kw風車10基がもたらした悪夢がこれだけすさまじいものですから、昨今建設、あるいは計画されている2000kw、2500kw、3000kwという巨大風車が数十基規模で山の稜線に並ぶ地獄絵は、想像を絶します。


……以上、全国の風車現場の現況をリポートしました。
もうすぐ民主党政権に変わるわけですが、民主党も社民党も、基本的には自民党以上にあっさりと「地球温暖化防止」をお題目にした似非エコビジネスに騙され、「温暖化対策政策」を打ち出しています。もっと勉強していただきたいと、強く願うものです。おそらく、自民党政治家の一部(数は非常に少ないですが、頭のいい議員)は、似非エコビジネスの正体を知りながら推進していました。しかし、民主党、社民党、共産党といった野党の人たちの多くは、「地球温暖化防止」という世界規模の洗脳にどっぷり染まっていて、「正義感」で犯罪行為を進めることになりがちなだけに、やっかいです。金儲けが目的の政治家たちは、儲からないと分かればさっさと手を引きますが、間違った正義感で動いている政治家は、結果としては事態をどんどん悪化させていきます。
もう一度、新エネルギー導入促進協議会による「平成21年度新エネルギー等事業者支援対策事業の交付先リスト」を見てください。
風力発電よりも太陽光発電設備への税金投入が目立ちます。企業の社屋や自動車屋さんの屋根に太陽光パネルを並べることに、税金が惜しげもなく投入されているのです。これこそ無駄遣い以外のなにものでもないでしょう。
企業はそれを「我が社は地球に優しい企業です」という広告代わりに利用するわけですが、本当にそういう気持ちから太陽光パネルをつけたいのなら、国民の血税にたからず、全額自前でやるべきです。
「新エネルギー」と呼ばれるもののほとんどは、エネルギー収支が合わないからこそ高額なのであり、これは物理や資源の根本的な問題です。税金を投入して解決できる問題ではありません。こうしたものに莫大な税金を投入し、自然の摂理に逆らって推進することは、資源浪費や環境破壊を進めることにつながるでしょう。
太陽光発電への税金投入は「無駄遣い」レベルの問題ですが、無茶な立地を承知の上での巨大風力発電プラント建設は、税金を使って環境破壊と健康被害を生み出す犯罪行為です。
そもそも「CO2による地球温暖化」という基本認識が間違っているのですから、その洗脳から解き放たれることから始めないと、もはやどうしようもありません。
これを煽る巨大メディアの罪も看過できません。NHK、朝日新聞といった日本を代表するマスメディアが、こぞって風力発電礼賛番組や特集記事を連発しています。先日も、民放テレビ(フジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』2009.07.23放送)で、手放しの風車礼賛映像を流していました。どれだけの人がこの映像で「風車はすばらしい」という刷り込みをされるのでしょうか……暗澹たる思いです。
メディアの人々、政治家たちには、自分たちの心得違いが子孫たちの生存権を奪いかねないのだとしっかり自覚し、責任の重さを再確認していただきたいと思います。

日本に巨大風車はいらない 風力発電事業の詐欺と暴力

白滝山の惨状(3)2009/04/29 14:00


2008年3月8日撮影 次々に建てられていく巨大風車

年が明けて2008年。3月にはこれだけの数の風車が建てられていた。計画では合計20基だから、まだまだこの暴力行為は続く。
さすがにこの頃になると、白滝山を愛する登山者たちが、尾根からにょっきり現れる風車に驚き、「こんなことをしていいのか?」とおののき始める。

2008年5月2日撮影。ついにこんな景色になってしまった


上空から見ると風車の大きさが分からないかもしれないが……



これはまだまだ建てられる風車の部材。田んぼ1枚に匹敵する長さの羽根が並べられている。

拡大してみると……↓

ここまで拡大しても、一般車両はごま粒より小さくて判明できない


ストップ!風力発電

ストップ!風力発電 鶴田由紀・著

かつて北欧を旅行したときに見た洋上風車の風景に感動し、環境問題に目覚めて、帰国後、市民風車への献金をしようとした著者が、風力発電の恐ろしさ、馬鹿馬鹿しさに気づき、隠された真実を、今、淡々と報告する。「大変な問題なのに、ほとんどの人はまったく知らない」ことの恐ろしさを訴えるために。
全国の「風車ファン」必読の書。もちろん、風力発電懐疑派のかたにとっても最良のガイドブック。
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風力発電の不都合な真実

風力発電の不都合な真実 風力発電は本当に環境に優しいのか? 武田恵世・著

三重県で長年自然環境調査活動を続けてきた著者は、当初は広くPRされているように「風力発電は化石燃料を使わない、CO2を排出しない「環境に優しいエネルギー」だと信じていたが、目の前で展開される巨大風力発電施設建設のでたらめぶりに驚き、調査を開始。11年を経て、この事業がいかに欺瞞に満ちた詐欺的なビジネスであるかを知って戦慄する。
現在推進されている風力発電ビジネスは、CO2排出を増加させ、健康被害を引き起こし、補助金政策に頼り切る「使いものにならない」事業だった。原発震災に揺れている今こそ全国民が「正しいエネルギー政策」を考える第一歩として必読の書。
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このブログについて

環境条件がまったく合わないのを無視して、巨大風車群を無理矢理建設し続けることにより、日本は破壊されている。日本における風力発電ビジネスの実体に迫る。

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